道徳教育の昔と今を比較すると大きな変化があります

昔は、道徳の時間といえば、テレビ教材を視聴したり、クラスに山になって積まれている副読本を国語のように読み取ったりする学習でした。しかし、来年度から本格実施される道徳は、全然といっていいほど内容が違っています。教科書のような本を使うところは変化ありませんが、その文を読み取るだけではなく、その場に居合わせたときの判断を求めたり、その話から発展して、日常のことを問うなど、それぞれの子どもの気持ちに迫っていく学習となっています。また、道徳の時間ばかりではなく、学校にいる全ての時間が、道徳的実践を行う場面として設定されています。体育では、お互いに技を見合って、認めたりアドバイスしたりすることが道徳的要素です。理科でも生き物に触れたり観察したりする中で、生命の尊重ということを体験的に学びます。この自分の考えを持ち、お互いに議論しあう形となった道徳で、思いやりの心や自分に対する自信などがつくと素晴らしいです。